2012年10月19日金曜日

包摂的社会/ソーシャル・インクルージョン


社会的に排除された立場にある人々の問題を解決し、社会との相互的で対等な関係の獲得と自立を支援する考え方。
社会的排除との闘い。ノーマライゼーション(障がいに関わらず普通に暮らす)という理想を実現するための手段がインクルージョン。
菅直人前総理が、2011年1月24日におこなった所信表明演説で「社会的包摂」という形で取り上げた。さまざまな事情により社会的に孤立している人たちの支援を進め、病気や貧困、年間3万人を超える自殺の背景にある社会的孤立の問題に取り組み、誰一人として排除されない社会の実現を目指し、一人ひとりを包摂する社会=「社会包摂戦略」を進めると宣言した。
異なる社会文化、個人の特質など様々な要素から起こる暗黙的な排斥や区別を取り払い、誰もが対等な関係で関わり合い、社会や組織に参加する機会を提供することを目指すもの、という整理でもある。
障がい者の視点に立って考えるときには、障がい者が社会に合わせていくのではなく、社会が障がい者に合わせていくという考えが浸透し、理解が進んだ結果、ノーマライゼーション社会が実現するということになるのだろうか。
そこに暮らす人すべてがいきいきと暮らしていけるインクルージョン都市の実現。人口11万人の小金井市から社会を変えていきたい。

2012年10月16日火曜日

ご協力のお願い

知り合いのお母様から、以下のご依頼です。とても他人事とは思えず、ブログアップします。
お知り合いへのお声かけをお願いいたします。
心当たりがある方は、鈴木までメッセージを送信ください。鈴木から依頼主さんにおつなぎます。どうかよろしくお願いいたします。
●お願いしたいこと
バス停(一小向かいのライオンズマンション前)へのお迎え~ご自宅(または公共スペースなど)で2時間程度の預かり。
 
基本的に寝かせておいていただければ大丈夫ですが、状況に応じておむつ替え等が必要になるかもしれません。
お願いする頻度は現時点では月1~2回程度です。移動は車椅子です。
●お願する子どもについて
重度心身障がいがあり、座位・移動不可です。言葉の理解もありません。
小学2年生男子ですが、身長80cm弱、体重8kgと小柄です。
●小金井市の「介護人制度」に登録をしていただくことで、一回(4時間以内)につき2,000円の謝礼があります。
依頼主さんから・・・
小金井市には障がい児の放課後支援等の制度がなく、仕事や姉弟の行事の時など、手が足りず大変困っています。
お世話をおかけしますが、どうかよろしくお願いいたします。

秋の休日


 10月の週末は、市内のどこかで毎週様々な行事が行われています。6日には、小学1・2年生の時に通っていた近所の小学校の運動会にお邪魔してきました。今年の夏休み中に校庭の芝生化工事が行われた校庭での初めての運動会ということで、子どもたちは競技によっては裸足で校庭を走り回る様子は見ていてうらやましい光景でした。
 翌日は、スポーツフェスティバルが行われている総合体育館へ。今年はプレ国体、来年は東京国体イヤーということでスポーツフェスティバルも盛り上げていこうというイベントです。中でも興味深かったのは、今年のロンドンパラリンピックでも注目されたユニバーサルスポーツの「ボッチャ」と「ユニカール」を体験しました。
 ユニカールのルールは 氷上でおこなうカーリングとほぼ同じ。違いはストーンの前をブラシでこする選手がいないことくらいでしょうか。カーペットの上のレーンを前方のサークルに向かって滑らせるルール。
ボッチャはというと、ビリヤードのように白い的球めがけて、赤、青の持ち球をそれぞれ投げて相手の球を的球より遠く、自分の持ち球を近く置いていくゲームです。球はソフトで独特の抵抗があるので、意外に転がらないおもしろさがあります。これがユニバーサルスポーツたるゆえんでしょう。ユニバーサルということで、障がいがあっても、高齢であっても同じく楽しめる新しい可能性を感じます。

総合体育館から小金井公園の江戸東京たてもの園へ。こちらでは、東京大茶会がおこなわれていました。野点も体験できて一帯は雅な雰囲気。

たてもの園には3丁目の夕日的雰囲気の街並みが再現されている一角。

アングルを変えて見るとこんな感じ。昔日の「電停」が再現されています。

電停のある広場を振り返ると、そこには屋台が並んでいまして、出茶屋さんの赤いテントのコーヒー屋台も来ていました。

この日の締めは「さわらび」学童のおまつり。学童保育保護者によるおまつりですが、これもまた楽しい。子どもたちを楽しんでもらうように焼きそばや綿あめの模擬店も保護者が作っているのです。そして毎年恒例の阿波踊りの連が登場です。鳴り物入りの登場とはこのことで、踊りの輪に加わる子どもたちの姿が見ていてカワイイ。
このように、様々なイベントが活発におこなわれる充実した秋の休日。小金井市に住んでいて良かったと思う一日でした。

2012年10月5日金曜日

行政力?

 毎週1回、木曜日の朝は武蔵小金井駅の駅頭に立たせていただいています。
その時々で暑い日、寒い日。うまくお話が出来る日、まったくうまく出来ない日があったりしますが、少ないながらも握手をしてくださる方、立ち止まって声をかけてくださる方にお力をいただいています。昨日も通勤する多くの方と向き合い、南口広場に出入りする路線バスやタクシーを眺めながらの1時間半でした。
 見ていていつも思うのですが、市民の皆さんがクルマで送迎する時の駐車スペースがきちんと確保されていない、障がい者用の乗降スペースもなし、そして点字ブロックが、バス停の乗車待ちをしている方の列と重なっているために、いつもお見かけする視覚障がいの方の使いにくそうなさまを目の当たりにしています。また広場に面する店舗前に自転車駐輪スペースがないため不法駐輪状態になってしまうばかりか、強風時にはビル風によって自転車が倒されてしまう危険な状態も。5分10分の買い物をする方に対しても商業施設の地下駐輪場に駐輪せよとはあまりにもご無体なお話で、現状に沿った運用にはなっていません。
 都道として都の補助を受けるため、路線バスやタクシーなどの公共交通機関との調整、交通管理者である警察による安全対策上の指導など、さまざまな制約から現在の姿になっているわけですが、駅前を日々利用する皆さんにはそういったことは知る由もありません。利用者である市民の利便性に応えていくことが行政の仕事です。当然市議会でも要望し続けていますが、現状は変わらず。
 昨日、見慣れぬ会社のバスがバスベイに出入りしているのを見かけました。おそらく羽田空港行きの新規路線バスのテスト運行かと思われます。武蔵小金井から羽田へ直行するルートが出来れば、公共交通としての利便性は一層高まるわけでこれは歓迎すべきことです。しかし広場全体を市民目線で眺めた時の使い勝手の悪さは相変わらずです。この原因はどこにあるのでしょうか。それが基礎自治体である小金井市の「行政力」の低さなのでしょうか。謎です。

生きづらさを救う居場所とは (発達障がい者当事者青年Rさんのお話を聴いて)

昨日の午前中は、公民館貫井北町分館で「コロナ禍を経験して考える 人と地域がつながる共生社会」講座でした。 7 月 23 日まで 6 回連続で様々な生きづらさを抱える当事者のお話しを聞く男女共同参画講座 の第 1 回目で、講師はこれまで 3 期にわたり小金井市地域自立支援協議会...